第323章

 山下那美は温かいお茶を淹れると、それを高遠令治の前に置いた。

「まずはお茶でも飲んで。それより、詳しいことを聞かせてちょうだい。全部、洗いざらいね!」

 高遠令治は短くため息をついたが、それ以上は勿体ぶることなく口を開いた。

 自身が手配した部下たちが、いかにして前田南とククを連れ去り、廃工場へと運び込んだか――その一部始終を、事細かに山下那美へ伝えたのである。

 すべてを聞き終えた山下那美は、胸がすくような冷笑を浮かべた。

「いい気味だわ。当然の報いよ!」

 彼女はギリギリと奥歯を噛みしめながら吐き捨てる。

「あいつらが相応の代償を払わないなんて、絶対に許せない」

 しか...

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